【太陽柱と地震の関係】

  1月7日に岡山県で「太陽柱」が出現したと新聞が報じています。（画像は産経ニュースのTwitterより） 珍しい「太陽柱」が岡山で見られる これは産経ニュースが伝えており、1月7日早朝に岡山県津山市で確認されたそうです。太陽柱は日の出もしくは日没時に見られる大気光学現象で光の筋が垂直方向に伸びて見えるのが特徴です。 雲の中にある氷晶に太陽の光が反射することで出現しますが、これ自体の地震との関係が科学的に証明されているわけではありません。しかし、太陽柱はしばしば地震の前兆ではないかとして語られることでも知られています。 その理由は過去の大地震にありました。阪神淡路大震災の前日や当日に光柱（街灯など地上の光が原因となって起きる現象）や太陽柱が見えたという記述や東日本大震災の当日朝に岩手県で太陽柱が目撃されたとの指摘が残っているためです。 最近の「太陽柱」と地震の関係 太陽柱が最近発生した例と地震との関係について見てみると、確かに太陽柱が見られた後に大きめの地震が起きていたケースもありました。2013年1月21日に関東各地で太陽柱が目撃された際にはその翌日早朝、1月22日に茨城県沖を震源とするM5.2震度4の地震が発生。 また2014年10月17日に熊本県で見られた時にはその5日後、10月22日の朝、沖縄本島近海を震源とするM5.5震度4の揺れが起きていたことがわかっています。 他にも2012年3月14日の夕方、北海道で太陽柱が見られると夜にかけて三陸沖でM6.8、M5.9、M5.3、M5.3、更に千葉県東方沖でM6.1震度5強の地震と立て続けに大きな地震が日本を襲っていました。 とは言え、太陽柱の出現が常に地震の前兆というわけでは勿論ありません。最も直近で知られているのが2015年12月20日に福井県で見られた太陽柱でしたが、この時はその後大きな地震にはつながっておらず、今のところはあくまでも俗説として地震との関係を理解しておいたほうがよいと言えます。 不気味な近畿・中国地方 今回の太陽柱は岡山県でしたが、まず思い出されるのは2016年に入ってからの最初の有感地震が年明け直後の1月1日0:52に岡山県北部を震源とする震度3の地震だったことです。